COLUMN
2012.01.26
坂井が斬る!No.28

「坂井が斬る!」No.28
イーグルスvsクレインズ
クレインズに取っては負けられないシリーズを迎えた。今シーズンは思うようにチームが機能せず、不本意な結果でここまで来ている。アジアリーグスタート以来、プレーオフ進出を逃した事のないチームに黄色信号がともっている。
クレインズは結果的に2試合で4ポイントを獲得したが、残りの6ゲームで最低5勝、ハイワンには必ず勝つ必要がある。60ポイントが一つの目安になるが、対戦成績によって、どのくらいのポイントが必要かも流動的だ。
イーグルスはプレーオフ進出が、ほぼ確定し、リーグ戦1位のチームに与えられるリーダーズフラッグ2年連続獲得に向け気を抜かずに戦いたい。イーグルスはもちろんリーグ優勝も期待されており、そのためには守りも大切だが攻めきるオフェンス力が求められる。
さて、苫小牧シリーズは2試合共に接戦でオーバータイム、ゲームウィニングショットで共にクレインズが勝利した。
1試合目、開始1分で2点を失ったクレインズはタイムアウトを取り、それから落ち着きを取り戻し、1点を返し1stピリオドが終わる。2ndピリオドはクレインズのペース。同点、逆転と立て続けにゴールし試合を決めたかに思われたが、イーグルスも1点を返し3−3同点で3rdピリオドを迎える。
両チーム共に譲らず残り2分でドラマが起きる。パワープレーのチャンスでクレインズが決め試合が決したかに見えた。ファンの方も、この時点でリンクを後にした方が多かったようだ。しかし、イーグルスの粘りで試合終了30秒前に同点に追いつき、オーバータイムへと入る。
ここで、ペナルティーを押さえていたクレインズに痛い反則がコールされた。それも中心選手の16小原が2分間退場となり、4−3のキルプレーで絶体絶命と言ってよい状況に陥った。
このピンチを救ったのがDF77梁取。わずかなチャンスを逃さず攻撃参加し、春名のサイドを抜く決勝ゴールを挙げる。結果的にはクレインズの勝ちたい気持ちが勝った結果となった。
第2戦、クレインズが負けられないのは変わらない状況だが、イーグルスとしては連敗だけは避けたい試合だった。
この日は、クレインズが先制し、2ndピリオドにイーグルスが逆転。このまま試合が決まるかに思えたが、この試合もスペシャルプレーがポイントとなり、試合終了3分を切った時期にクレインズが同点とするパワープレーゴールを挙げる。
オーバータイムでも決まらず、この日はゲームウィニングショットまでもつれる事となった。両チーム共に3人が終わりどちらもゴールがなく、4人目のトライアルでクレインズ11西脇が決め試合が決した。
この試合もクレインズの勝ちたい気持ちが上回った?結果だろうか?イーグルスとしては2試合共に勝ち試合を勝ちきれなかった印象が残る。これでクレインズのプレーオフ進出の可能性が残ったが、まだまだ厳しい状況に変わりはない。
連敗を期したイーグルスが次の日韓シリーズに巻き返せるか?接戦に競り負ける事が続くとプレーオフでの戦いが心配になる。追われるチームの苦しさを感じている事だろう。
~プロフィール~
氏名:坂井 寿如(さかい としゆき)
生年月日:1964.9.3
略歴:明治大学を経て1987年に国土計画に入団。1年間のカナダ留学ののち、第23回日本アイスホッケーリーグでデビュー。15シーズンに渡りチームの中心FWとして大活躍、数々の賞を受賞した。世界選手権日本代表15回、長野オリンピック日本代表主将。引退後は日本代表の監督、コーチを務めた。現在はゼ
ビオ株式会社に所属し、アイスホッケーの普及・振興活動を展開中。
日本リーグ通算 424試合 224G 276A 500P
第23回最優秀新人賞・第33回最優秀選手賞・第25/26/27/28/33回ベスト6・第28回最多ポイント賞・第27/28回最多アシスト賞
長野オリンピック日本代表主将・世界選手権代表15回・世界ジュニア代表3回
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